未完成のグランパス。「第2次風間革命」の嵐はJ1で吹き荒れるのか - サッカー魂

未完成のグランパス。「第2次風間革命」の嵐はJ1で吹き荒れるのか

未完成のグランパス。「第2次風間革命」の嵐はJ1で吹き荒れるのか 12/5(火) 11:31配信 webスポルティーバ 未完成のグランパス。「第2次風間革命」の嵐はJ1で吹き荒れるのか まさかの降格から1年、名古屋グランパスは見事にJ1へ返り咲いた photo by Nikkan sports/AFLO  終わってみれば、妥当な結果だった。

「J1行き」の最後の切符をかけたJ1昇格プレーオフ決勝は、レギュラーシーズン3位の名古屋グランパスが4位のアビスパ福岡と引き分け、リーグ戦上位チームのアドバンテージを生かして1年でJ1復帰を果たした。

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 立ち上がりから積極的だったのは、福岡のほうだった。

 勝利のみが求められた福岡は、ハイプレスと鋭いサイドアタックを駆使し、名古屋ゴールに迫る。19分にはMF山瀬功治のミドルがバーを叩き、FW仲川輝人がこぼれ球に詰めたものの、名古屋のGK武田洋平の素早い対応にあってゴールはならず。それでも、勝利への執着心を示した福岡は、名古屋の足をすくう予感を十分に漂わせていた。

 しかし、名古屋に動じる気配はなかった。福岡の攻勢を後方でしっかりとしのぐと、長身センターフォワードのシモビッチをめがけたシンプルな攻撃で次第に相手を押し返していく。

「名古屋さんは、今までのスタイルとは少し変えて、シモビッチにロングボールを蹴りながら、割り切ってやっていた。そのセカンドボールを拾われて、押し込まれる時間が増えていった」

 福岡の井原正巳監督は名古屋の変化に対応しきれなかったと明かしたが、それはスタイルを変えてまでも勝利を求めた名古屋の覚悟の表れでもあった。

 風間八宏新監督のもと、今季の名古屋はイチからのチーム作りを進めた。フロンターレスタイルを築いた風間理論と言うべき独特なサッカーを体現しようにも、おそらくひと筋縄ではいかなかったはずだ。実際に、FW佐藤寿人やFW玉田圭司ら実力者を補強し、リーグ屈指のタレントを揃え昇格候補の筆頭と見られていたが、リーグ戦では不安定な戦いが続いていた。

 6〜7月の2ヵ月間では3勝6敗と散々な出来で、8月後半から9月にかけても4戦未勝利と苦しんだ。それでも、風間監督の地道な指導が徐々に実を結び始めたシーズン終盤は安定感を備えはじめ、自動昇格こそ叶わなかったものの、3位でプレーオフ進出を果たしている。

 その基盤となったのは、やはり攻撃力だろう。シーズン85ゴールはJ2のダントツで、風間スタイルの成果はしっかりと現れた。ただ一方で、65失点はリーグで6番目に多い数字だった。それゆえに不安定さが同居していたが、この福岡との大一番ではその課題を見事に修正し、90分を通して堅守を保ち続けた。

 もっとも、風間監督は「(やり方は)変えてないですね。やはり敵をどう動かすかということがすべてなので、そこはまったく変えていないです」と振り返る。 前へ12次へ 1/2ページ

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