J2降格の大宮アルディージャ。5位からの転落劇に虚脱感だけが漂う - サッカー魂
J2降格の大宮アルディージャ。5位からの転落劇に虚脱感だけが漂う
J2降格の大宮アルディージャ。5位からの転落劇に虚脱感だけが漂う 2017/11/27(月) 17:31配信 J2降格が決まり、ゴール裏のサポーターに頭を下げる大宮の選手たち photo by Koji Watanabe−JL/Getty Images シーズン最後のホームゲームが終わった。ピッチでは、ベンチコートを羽織った選手たちが、うつむき加減にのそのそ歩き出した。
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「前を向けぇ!!」
大勢の観客が居残ったスタンドからは、男性の叱咤する声が聞こえる。一方で、いたわるような眼差しを向ける人たちもいた。
「今日は気分が乗らなくなっちゃったよ」
首から関係者パスをぶら下げた中年男性はぼやき節だ。どんな予定が入っていたのかわからないが、全身に虚脱感が滲む。スタジアムという箱の中で、様々な感情がないまぜになっていた。それが「降格」という現実なのだろう。
2017年11月26日、NACKスタジアム。J1第33節、17位大宮アルディージャは残留をかけ、16位ヴァンフォーレ甲府との戦いに挑んでいる。
「勝たなければ降格」。残留を争う直接対決というプレッシャーも重なるだけに、ファンは選手の気持ちを少しでも楽にしようとしたのだろう。「ENJOY!!!」。試合開始直前、ゴール裏で人文字を掲げている。楽しむ。その境地に達することができれば、重圧ははねのけられる。
前節から石井正忠監督が率いることになった大宮は、変則的な4−4−2でスタートしている。左サイドの江坂任は前目でボランチのカウエは後ろ目。マテウスが積極的にサイドに流れた。
「石井監督からは『前でパワーを使い、裏を狙いなさい』と指示されていた。相手にとって怖い選手を意識して。甲府は中央が堅いので、サイドに流れ、そこからクロス攻撃などを狙った」
マテウスはそう語ったが、前半の攻撃は単発に終わっている。ただ、守備でやられたわけではない。
「(主力だった菊地光将、河本裕之は不在も)いつまでも先輩に頼れない。若手が出てくれば、チームとして(競争が)いい方向に向かうわけで。そういう意味では、これまで自分たちが力不足だった」(大宮・DF高山和真)
高山とセンターバックを組んだ山越康平はこの日、秀逸の出来だった。優れた判断と強いフィジカルで、甲府のブラジル人アタッカーをことごとく封じている。
しかし、大宮にとっては勝利だけが”生き残る”条件だった。
「ロースコアでできるだけ時間を過ごす、というのは甲府にとって勝ちパターンのひとつ」(甲府・吉田達磨監督) 前へ12次へ 1/2ページ
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